最近代わってきた自分のなかの結婚観について
今井です。
結婚するということはどういうことなのか、考えたり、話を聞いたりしても答えのないものですよね。
そもそも、これからの生き方について考えていると、これが結婚生活ですとか、こうあるべきという常識にとらわれることは、はっきりと無意味だと思うようになってきました。
結婚すると大抵は、これまで育ってきた環境や考え方の違う、こないだまで他人同士だった人が一緒に生活すると思います。
そうなると、どうしても折り合いが合わない部分が出てきますよね。
片方は次の日の朝起きるのが辛いのは嫌だから夜はゆっくり寝たいのに、片方はやりたいことを今日やりたいから夜起きてるとか、
掃除をするタイミングとか、
特定の物事に関する考え方の差異とか、
ふとした生活習慣の違いとか、…
私のなかでは、結婚に対して歯車のイメージを持っていました。
ふたつの異なる形の歯車があります。
このイメージの中でお互いの考え方や習慣の違う部分は、歯車の歯の形状の違う部分です。
歯の形状は時には一緒だったり、とがっていて相手に刺さったり、欠けていて相手が空回りしたりと、いろんな形の組み合わせがあって、お互いにいろんな作用をし合います。
結婚するとその歯車はお互いに噛み合う距離に近づいて、一緒になって回りだします。
この距離は、お互いの心の距離とか、興味関心の距離です。
そして歯車が回ると言うことはどちらかの力がどちらかに伝わるということです。それを達成するためにはお互いが噛みあう形状をしていないといけません。
私の中で結婚生活とは、この歯車の形状を合わせていくモノだと思っていました。考え方や習慣の違いをどちらかが納得して変えるとか、お互いのやりやすい形を見つけるとかです。そうして歯車は、引っかかりなくスムーズに回っていくようになるという感じです。
結婚当初はそんな考えでしたが、だんだんそのイメージは変わってきました。
つまり、形状を合わせるのには無理があります。
まず、違う形状の部分が多すぎます。
日常の中に点在しているそれらの形状違いは、ふとした時に見つかって、意見の違いによって衝突したり、その場を乱さないために隠したり(我慢したり)します。
話し合い(やその他のコミュニケーション)によって解決していきますが、全部同じ形になるまで徹底的に議論するには、時間と知識が足りないような気がします。
また、歯車の形なんて、一緒になるわけがないです。人の生き方に答えがないと言うことは、ふたつの歯車が同じ形になることはないと言うことでしょう。
それに、歯車の形は日々変わります。長年の習慣は変え難いかもしれませんが、考え方って、どんどん変わっていきますよね。昨日まで一緒だと思っていても、明日は違う形をしているかもしれません。
もう一つ見つけましたが、歯車はそもそも同じ速度で回ってないとかみ合うことはできません。生き方のスピードが違う人って周りにいますよね。そういう人は回転速度が違いそうです。
結婚するまでは合わせてみた回転速度も、もしもともとは違うものだったり、考え方の変化で差が出てきたら、それもストレスになりそうですね。
ではそうしていったら良いのでしょうか。
最近は、この歯車はもっとフレキシブルに動いて良いと思うようになりました。
これまでは、歯車の距離が広がってしまうことはなんだか悲しいことのように感じていました。相手に対する興味関心(歯車の距離)はより近いほうが好ましいと思う考え方が私の中にありました。
フレキシブルに動くということは、歯車の回転軸が動くことです。
回転軸は、軸だけどそこにとどまっている必要はなく、自分の興味や関心に応じて動きます。家族の関わりの時は、その歯車は家族の位置関係にいますが、その時も軸の距離は一つに固定されなくても良いのです。
そうすれば、お互いは心地よい距離を維持しながら、どちらかが我慢することなく、考えを尊重することができます。
どうしても受け入れられないときは、お互いが影響し合わない距離にいることもできます。
時には、これまでよりもっと近い距離で心を通わせることができるかもしれません。
そう思うようになってから、私の結婚生活の中で、相手に自分の意見を押し付けてきた場面が結構あったなと気付きました。
これからは、相手に歯車の形を変えるよう説得するのではなく、自分の考えたことを伝え、お互いに心地よい距離に居られるように調整出来るように努力していきたいと思いました。お互いを尊重し合って生活していきたいです。
現代は、これまでよりフレキシブルに生き方を見つけていかなければいけない時代だと思っています。
結婚生活だって、古い考え方を変える必要があると感じました。極端なことを言えば、無理してまで合わせるくらいなら別の道を行く手段だってあると思います。その手段がおかしいと思うことが古いのだと、今は思ったりします。
今はまだ、そのことに気付いて周りを見渡し始めたところです。
これまで過ごしてきた、レールに従った人生ではなくて、今後どう生きていくのか。
どうなっていくんでしょうか。
自分のことですが、これからどんな変化をしていくのか楽しみです。
今日のところはこの辺で。
それでは。